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PowerChute Network Shutdown v4.x 電源障害時のシャットダウンプロセス [Smart-UPS LCD SMTシリーズ]

Outlet GroupをもつSmart-UPS LCD SMTシリーズで構成するPowerChute Network Shutdown v4.x 電源障害時の
シャットダウンプロセスと起動時の設定の説明です。

ここでは、Smart−UPS LCD SMTシリーズの1000VA以上、UPS OutletsとOutlet Group1をもつUPSと
非仮想化OSでシングル構成とした場合のプロセスを説明しています。

[対象UPS]
Smart−UPS SMTシリーズ1000VA以上 (Outlet Group1あり)
対象型番:
SMT1000J, SMT1500J, SMT2200J, SMT3000J
SMT1500RMJ2U, SMT3000RMJ2U

(SMT1200RMJ1U, SMT1K2RJ1UはOutlet Group1とコンセントグループが異なるため、ここの説明対象外です)

[UPSイメージ図]
前面                                                            前面
01 02

03 04

SMT1000Jコンセント配置                                       SMT1500RMJ2Uコンセント配置



【電源障害時のシャットダウンプロセス】
05
・Outlet Group1はUPS Outletsより先に出力が停止します。


1. PowerChute Network Shutdown の設定 (コンピュータ)

サーバーのシャットダウンの設定は、PowerChute Network Shutdownの左のメニューの
▼自ホストネームの項目にある、"イベントの設定" ならびに "シャットダウン設定"にて設定します。

イベント遅延時間
ここで設定された時間を超えた場合にPowerChute Network Shutdownがインストールされたコンピュータに対して
OSのシャットダウンを含むシャットダウンプロセスを開始します。
以下の設定方法にて、イベント(障害)からシャットダウンプロセス開始までの待機時間を秒単位で設定します。


[設定方法] 例:バッテリ運転[電源障害]に対するシャットダウンプロセスの設定

・ 図1の画面の左メニューにて "イベントの設定" を選択し(図中の赤線部)、
右側に表示される Eventsの項目のトップ UPSのオンバッテリ の行と シャットダウン の列が
交差する箇所 (図1中の赤枠)のチェックボックスをクリックします

06
図1. イベントの設定画面


・ 表示された 図2, シャットダウンの設定の画面にて シャットダウンの有効化 にチェックを入れます
待機時間 に電源障害発生からシャットダウン開始までの待機時間を入力します (数値入力 単位:秒)


07
図2. シャットダウンの設定の画面

コマンドファイル実行時間 (任意)
ここの設定はOSのシャットダウン前に用意した任意のコマンドファイルを実行する場合に使用します。
所要時間は、コマンドファイルの実行開始から終了するまでに必要な時間を入力します。

OSシャットダウンの前にバックアップ処理を行う場合やOSシャットダウンを確実に開始するために
特定のソフトウェアをコマンドで予め停止、終了処理をするためのファイルを実行したい場合にご利用ください。


[設定方法]

・ 図3. の左メニューより "シャットダウン設定" の項目  (図中の赤線部)を選択し、
コマンド実行の設定画面にて、コマンドファイルのフルパス
実行するコマンドファイルをディスクドライブおよびボリューム名を含めたフルパス名で指定します。

・ その下の所要時間 にコマンドファイルを実行、開始から終了するまでに必要な所要時間を指定します。
(数値入力, 単位: 秒)
コマンドファイルのフルパス にフルパス名を指定している場合に設定が反映されます。


08
図3. シャットダウン設定画面 (コマンド実行)



・ 図4. の UPSシャットダウン の UPSの電源をオフ にチェックが入っていることを確認ください。
このチェックを入っている場合は、UPSにシャットダウン命令を送り停止します。

UPSコンセントGroupの電源をオフにする: PowerChute Network Shutdownが接続されている
Outlet Groupのコンセントのみに対してシャットダウン命令を送ります。
UPSの電源をオフにしない : UPSにシャットダウン命令を送りません。



09
図4. シャットダウン設定画面 (UPSシャットダウン)


固定値 (70秒)
②が終了し、70秒 (10秒 + 60秒)のカウントが入ったあとにOSシャットダウンを開始します。

[設定方法]
この項目は固定値となっており変更は出来ません。


OSシャットダウン開始
OSは、電源障害発生から"① イベント遅延時間"+"② コマンドファイル実行時間"+"③ 70秒 (固定値)" が経過すると、
OSシャットダウンを開始します。

[設定方法]
④の時間設定箇所はなくOSの種類や環境の違いによるOSのシャットダウン時間によって④の終了時間は変動します。


【注意事項】
①〜④の合計時間は実際のUPS本体のバックアップ時間(ランタイム)内に収まるよう設定します。
②のコマンドファイルの実行権限はWindowsの場合はローカルシステムアカウント、
Linux/Unixの場合は root権限で実行されます。
③の固定70秒は、VMware ESXiでは無効になっています。


2. Network Management Card 設定 (UPS)

コンピュータがシャットダウンプロセスを開始してからUPSが出力停止するまでの時間設定、
電源障害回復後のUPS自動起動やUPS Turn Off の動作についてはNetwork Management Cardに対して設定を行います。

PowerChute Network Shutdownの画面では▼UPS Information 以下UPS型番の "Configuration"で設定します。
* ファームウェアバージョンによって画面の表示方法、内容が異なります


Power Off Delay
UPSのシャットダウンシーケンスが開始されてから出力が停止するまでの時間を示します。(最小値120秒)
UPS OutletsをもつSMTシリーズのUPSではシャットダウンシーケンスが実行されると、
Outlet Group1の出力を停止したのち、UPS Outletsの出力停止のカウントダウンが開始します。
・ 仕様上、Outlet Group1よりも先にUPS Outletsを停止することはできません。
・ PowerChute Network Shutdownのコマンド実行(図3)が設定されている場合には、
その時間も含めて自動でPower Off Delayに計算され反映されます。

[設定方法]
Network Management Card 3 の場合:
Network Management Card 2 AOS v6.x の場合:

・設定画面(図5)Configuration → Outlet Groups → Outlet Group Settings → "対象Outlet Group選択"
Sequencing (図6) → Power Off Delay: に時間(秒・選択変更可能)を設定します。

● Network Management Card 2 ファームウェアバージョン v5.1.x の場合:
・ 設定画面(図8) タブ[UPS] → Configuration → outlet groups → Outlet Group Settings   → "対象Outlet Group選択"
Sequencing (図9) → Power Off Delay: に時間(秒・選択変更可能)を設定します。


Reboot Duration
他のコンセントグループに関係なく、少なくともここで指定した時間の間、個別のグループを電源オフのままにします。


[設定方法]

Network Management Card 3 の場合:
Network Management Card 2 AOS v6以降 の場合:

・ 設定画面 (図5) Configuration → outlet groups → Outlet Group Settings  → "対象Outlet Group選択"
Sequencing (図6) → Reboot Duration: に時間 (秒・選択変更可能)を設定します。


● Network Management Card 2 ファームウェアバージョン v5.1.x の場合 :
・ 設定画面 (図8) タブ[UPS] → Configuration → outlet groups → Outlet Group Settings  → "対象Outlet Group選択"
Sequencing (図9) → Reboot Duration: に時間 (秒・選択変更可能)を設定します。


Sleep / Turn Off
シャットダウンプロセス終了時にUPSをスリープ状態に移行させ、UPSが電源障害復旧時に自動起動できるように設定。
又はシャットダウンプロセス終了時にUPSをOFFするように設定するのかにより動作が異なります。

[設定方法]
Network Management Card 3 の場合:
Network Management Card 2 AOS v6以降 の場合:

・ シャットダウンプロセス終了時UPSをスリープ状態にし電源障害復旧後、UPSが自動起動出来るようにする場合
設定画面 Configuration → Shutdown → On-Battery Shutdown Behavior:(図7) の設定を
Restart when power is restored に設定します。
・ シャットダウンプロセス終了時UPSをOFFにする場合
設定画面 Configuration → Shutdown → On-Battery Shutdown Behavior:(図7) の設定を
Turn off Stay off に設定します。

● Network Management Card 2 ファームウェアバージョン v5.1.x の場合:
・ シャットダウンプロセス終了時UPSをスリープ状態にし電源障害復旧後、UPSが自動起動出来るようにする場合
設定画面 タブ[UPS] → Configuration → Shutdown → On-Battery Shutdown Behavior(図10): の設定を
Restart when power is restored に設定します。
・ シャットダウンプロセス終了時UPSをOFFにする場合
設定画面 タブ[UPS] → Configuration → Shutdown → On-Battery Shutdown Behavior:(図10) の設定を
Turn off Stay off に設定します。
【注意事項】
Turn Off Stay Off に設定した場合、UPSはシャットダウンプロセス終了時 Turn Off し、
電源障害復旧後にUPSは自動起動しません。
UPSを起動する際には手動で電源ボタンを押す、または Network Management Card 等から Turn Onしてください。


Power On Delay/Min Return Runtime
電源障害によるシャットダウンの後、 UPSをオンする為に必要な最低限のバッテリ容量、待機時間をカウントします。
電源障害発生時、復電しても再度電源障害が発生する事を想定した場合、
バッテリ充電容量が下がっている状態でUPSとOSを再起動させると、再度電源障害が発生した際に、
OSのシャットダウン途中でUPSのバッテリが尽きてしまう事も考えられます。
これを防止する為に、一定容量充電されるまでUPSを起動しないように設定する事が可能です。

[設定方法]
Network Management Card 3 の場合:
Network Management Card 2 AOS v6.以降の場合:

・ 設定画面 (図5) タブ[UPS] → Configuration → outlet groups → Outlet Group Settings
→ "対象Outlet Group選択"Sequencing (図6) → Power on Delay: に待機時間を秒で設定します。
● Network Management Card 2 ファームウェアバージョン v5.1.xの場合:
・ 設定画面 (図9)  タブ[UPS] → Configuration → outlet groups → Outlet Group Settings
→ "対象Outlet Group選択"Sequencing (図9)
Min Return Runtime:にランタイム時間を秒で設定します。



[Network Management Card 設定画面]
Network Management Card 3
Network Management Card 2 ファームウェア AOS v6以降

Network Management Card 2 ファームウェア v5.1.x
1014
図5. Outlet Group Settings
図8. Outlet Group Settings
1115
図6. Outlet Settings for Group
図9. Outlet Settings for Group
1216
図7. Shutdown 図10. Shutdown




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