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PowerChute Business Edition v9.x エージェント インストール時のUPS手動選択タイプ

PowerChute Business Edition v9.xはサポートを終了させていただきました

PowerChute Business Editon v9.xをインストールする際における手動によるUPSタイプの選択についての説明です。


手動によるUPSタイプを選択する必要性について
UPSを接続しない状態でPowerChute Business Editionのインストールを行う場合、
またはUPSとシンプルシグナリングで通信を行っている場合は、手動でUPSタイプおよび通信ポートの選択を行う必要があります。

・ UPSのシリアルポートの形状
UPSのモデルによって、シリアルポートの形状にはDB9とRJ45ポートがあります。
この場合は、UPSが接続されていない状態でPowerChute Business Editionをインストールまたはアップグレードする際、
DB9とRJ45ポートを選択する画面ではDB9ポートを選択してください。

・  ベーシックポート
UPS一台に対して複数のコンピュータを電源バックアップし、通信する際に用いるアクセサリとして使用される、
UPS Interface Expander 2 (AP9624),
販売終了の2-Port Interface Expander Card (AP9607)やShare-UPS 8-Port Interface Expander (AP9207)では、
増設用のシリアルポートとしてベーシックポートを有しています。

このベーシックポートと接続されたコンピュータは、シンプルシグナリングにて通信します。
シンプルシグナリングは、シグナルの仕様上、コンピュータからUPSの検出は行われないことから、
PowerChute Business Edition エージェントをインストールする場合には手動でUPSタイプ及び通信ポートの選択を行う必要があります。

インストール時には以下の設定に従い、手動でUPSとポートを選択してください。


1. Windows版 インストールウィザード 選択画面
2. Linux, Solaris版 [binインストール] インストールウィザード 選択画面
3. Linux版 [rpmインストール] のconfig.sh 実行時の選択方法



1.Windows版 インストールウィザードの場合

PowerChute Business Editionエージェントインストール時に表示される画面となります。
ベーシックポートとの接続の際には自動検出の実行ではUPSはシグナルタイプの仕様上、UPSは自動検出されません。
この画面のドロップダウンメニューより "UPSタイプ" 及び 接続されている "通信ポート" (例:COM1)を選択してください。

例)
01
UPSタイプ
用途
Interface Expanderのベーシックポート
UPS Interface Expander 2 (AP9624),
2-Port Interface Expander Card(AP9607 販売終了)
のベーシックポート
Matrix-UPS
Matrix-UPS (販売終了) 本体シリアルポート
Share-UPSのベーシックポート
Share-UPS 8 Port Interface Expander(AP9207 販売終了)
のベーシックポート
Smart-UPS
Smart-UPS, Smart-UPS RM, Smart-UPS RT 本体シリアルポート
SMX, SMT, SURTD (スマートシグナリング)
Smart-UPS LCD (SMT, SMXシリーズ), SURTDシリーズ 本体シリアルポート


2. Linux、Solaris版 [binインストール]の場合
PowerChute Business Editionエージェントをbinファイルにてインストール時に表示されるウィザード画面となります。
ウィザードに従い、UPS TypeとUPS Portを指定してください。この画面にてUPSタイプ及び接続されている通信ポート(例:/dev/ttyS2)を選択してください。

例)
02
UPSタイプ
用途
Matrix-UPS
Matrix-UPS 本体シリアルポート
Smart-UPS
Smart-UPS, Smart-UPS RM, Smart-UPS RT 本体シリアルポート
Share-UPS (simple)
UPS Interface Expander 2 (AP9624),
2-Port Interface Expander Card (AP9607 販売終了),
Share-UPS 8 Port Interface Expander (AP9207 販売終了)
のベーシックポート使用時
Share-UPS (smart)
Share-UPS 8 Port Interface Expander(AP9207販売終了)
のアドバンスポート使用時
SMX, SMT, SURTD (smart)
Smart-UPS LCD (SMT, SMXシリーズ), SURTDシリーズ 本体シリアルポート


3. Linux版 [rpmインストール]の場合
rpmを展開後にインストールディレクトリのconfig.shを実行し、設定を反映させる必要がございます。

尚、Linux版のデフォルトのインストールディレクトリは/opt/APC/PowerChuteBusinessEdition/Agent/になります。
config.shで設定する際にUPSタイプは表示されません。
config.shを実行しますとNew Username,New Passwordに続き、UPSとの通信選択(Smart, Simple)とポートを設定してください。
例)
  • [root@A Agent]# ./config.sh

    American Power Conversion
    PowerChute Business Edition Agent Configuration Utility
    ------------------------------------------------------------

    New Username
    > 任意
    New Password
    >
    Confirm New Password
    >

    Select the Signal Type
    [1]: Smart
    [2]: Simple
    [3]: SMX, SMT, SURTD (Smart Signalling)
    > 1(←選択)

    Select the serial port
    [1]: /dev/ttyS0
    [2]: /dev/ttyS1
    [3]: Other
    > 1(←任意)
シグナルタイプ
用途
Smart
PowerChute Business Edition対応UPSの本体シリアルポート使用時
Simple
UPS Interface Expander 2 (AP9624),
2-Port Interface Expander Card(AP9607),
Share-UPS 8 Port Interface Expander(AP9207)
のベーシックポート使用時
SMX, SMT, SURTD (Smart Signalling)Smart-UPS LCD (SMT, SMXシリーズ), SURTDシリーズ 本体シリアルポート

アドバンスポートはUPS本体のRS232Cの通信ポートの名称となります。
本体とケーブル型番: 940-0024 (ケーブル色: 黒) を接続し使用する場合に選択するタイプです。
この接続の場合にはコンピュータよりUPSを自動検出が可能な通信方式のため、手動選択ではなくUPSを起動した状態においての自動検出でUPSを検出いただくこと推奨致します。


【注意事項】
1:  Simple接続時 「Back-UPS」を選択し通信を行うことは可能ですが、コンファームモードでのシャットダウンができません。
AP9607の接続には「Interface Expander のベーシックポート」、
AP9207でのシンプルシグナリングは「Share-UPS のベーシックポート」を選択ください。

2:  UPSタイプの選択肢に表示されるBack-UPSや任意のAPC UPSについては日本国内では未サポートのUPSタイプとなります。
PowerChute Business Editionで対応しているUPSは、Smart-UPSシリーズとMatrix-UPSシリーズとなります。

3: アドバンスポートではスマートシグナリング、ベーシックポートではシンプルシグナリングを使用します。
それぞれのシグナルにあわせた弊社専用のケーブルにて接続が必要となります。

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