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PowerChute Network Shutdown v3.1, v4.x VMware Virtual SAN対応について

このページでは、PowerChute Network Shutdown v3.1, v4.xのVMware Virtual SAN対応について説明しています。
vSANクラスターの対応は3ノード以上で構成される環境になります。


【対象製品】
PowerChute Network Shutdown v3.1
PowerChute Network Shutdown v4.x


【制限事項】
PowerChute Network Shutdown v3.1, v4.xで、
VMware Virtual SANクラスターのメンバーであるホストをシャットダウンする場合、以下の制限事項があります。

● Virtual SAN クラスターのメンバーであるホストをシャットダウンする場合、PowerChute Network Shutdownは
クラスター外の物理Windowsマシンか Virtual SANクラスターに含まれないホストにインストールしてください。
● Virtual SAN クラスターで設定した「許容される障害の数」よりも多いホストがシャットダウンしないよう
ホストに電源供給を行うUPSグループを選択してください。v4.xのアドバンスドUPS構成を使用する場合、
以下の構成例を参照してください。
● PowerChute Network Shutdown がホストをメンテナンス モードにする際、退避モードは「アクセシビリティの確保」を
選択する必要があります。退避モードとして「アクセシビリティの確保」を選択してください。*

* VMwareでは退避モードとして3つの選択肢(アクセシビリティの確保、全データの移行、データの移行なし)があります。

「アクセシビリティの確保」は通常、一時的なシャットダウンの際に使用されるオプションです。
電源障害や計画停止等、PowerChute Network Shutdown によるシャットダウンに際しては
「アクセシビリティの確保」を選択することによる問題はありませんが、
運用上の目的で他のオプションを選択している場合はご注意ください。



【PowerChute Network Shutdown v4.xのアドバンスドUPS構成の構成例】
Virtual SAN クラスターで設定した「許容される障害の数」よりも多い数のホストが同時に電源障害の影響を受けないよう、
ホストに電源供給を行うUPSグループを選択してください。電源障害により、Virtual SAN クラスターで設定した
「許容される障害の数」よりも多い数のホストが同時に停止してしまう可能性がある構成は、サポート対象外となります。


《例 1》 Virtual SAN クラスターのメンバーであるホストが全て同じUPSグループから電源供給されている場合
この場合、全てのホストが同時に電源障害の影響を受けるため、全ホストをシャットダウンする構成となりますので、
サポート対象です。


シングル/冗長UPS構成の例

01


アドバンスドUPS構成の例

02


《例 2》 「許容する障害の数」が1に設定されており、1台のホストのみ別のUPSグループから電源供給されている場合
この場合、UPSグループBに重大イベントが発生すると、ホストCのみが停止状態となり、vSANの動作が確保されます。
UPSグループAに重大イベントが発生すると、vSANの動作が確保されないため、
全てのホストを停止する構成としてください。


03


《例 3》vSANクラスターに3台のホストがある構成で、デフォルトのvSANストレージポリシーを使用している場合
この場合、2台以上のホストが停止した場合はVMが稼働できません。
これは、vSANクラスター内の3台のディスクのうち2台が使用不可となるためです。
以下のような構成において、いずれかのUPSグループに重大イベントが発生した場合、
重大イベントの影響を受けるホストのみをシャットダウンする設定にしている場合を考えます。
この時、最初のUPSグループに重大イベントが発生した場合、1台のホストがシャットダウンされますが、
vSANは稼動可能です。2台目のUPSグループに重大イベントが発生するとvSANが稼動不可となり
全てのホストをシャットダウンする必要がありますが、そのような設定は行うことができません。
このような構成では、UPSグループA, B, CのいずれのUPSグループに重大イベントが発生した場合でも、
全てのホストをシャットダウンする必要があります。
この条件は、vCenter ServerがVM上にインストールされている場合も、
物理マシン上にインストールされている場合でも同様です。


04


サポートされる構成
下図において、vSANストレージポリシーの許容障害数が1の場合(FTT=1)、
UPSグループAのいずれかのUPSに重大イベントが発生した場合、UPSのN+1冗長化構成によって、
リソースの移行およびホストを停止することなくシステム運用の継続が可能です。
ホストとUPSの接続がたすき掛けになる構成で、いずれの1台のUPSの障害に対しても、
残りの2台のUPSで3台のホストに電源供給ができるUPSの電源容量が必要です。
UPSグループAの2台目のUPSに重大イベントが発生するとvSANが稼動不可となり
全てのホストをシャットダウンします。電源の復旧後は、ホストの自動起動オプションは適用せず、
vSANクラスターの稼動条件を満たす台数のホストに対しての給電を確認し、
各ホストを手動で起動させる必要があります。この構成はN+0の冗長なしの設定でもサポートされます。

05


更新日:2018年6月22日

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