Smart-UPS XLおよびSUA48RMXLBPJ3Uと火災予防条例

Smart-UPS XLおよびSUA48XLBPJ3U (Smart-UPS XL RM用拡張バッテリパック[3U])と火災予防条例 について説明します。

火災予防条例について
無停電電源装置を設置すること等により、バッテリ容量(Ah・セル)の合計が4800Ah・セル以上となるときは、専用不燃区画に設置する必要があります(火災予防条例準則第11条、13条)。
詳しい内容を所轄消防署にお問い合わせの上、「設置届書」をご提出ください。

装置のバッテリ容量
バッテリ容量の計算式は以下のようになります。

【計算方法例】
UPS本体(SUA3000RMXLJ3U, SUA3000RMXLA3U)は、12V/9Ahのバッテリを8個使用しています。
また、使用されている小形鉛蓄電池は1セル当たり電圧が2Vであることから、
1台のバッテリのセル数 ：12V ÷ 2V × 8（個）＝48 (セル)
となります。
セルの定格容量は9Ah(20時間率)であるので、
1台当たりのバッテリ容量 : 48 (セル) ×9 (Ah) ×1 (個) ＝432(Ah・セル)/1台
となります。

増設バッテリ(拡張バッテリパックSUA48XLBPJ3U) は、12V/9Ahのバッテリを8個、そのバッテリトレイを2個使用しています。
同様にセルの定格容量は9Ah(20時間率)であるので、
増設バッテリ 1台当たりのバッテリ容量　： 48(セル)×9(Ah)×2(トレイ) ＝864(Ah・セル)/1台
となります。

したがって、火災予防条例の規制対象は、
SUA3000RMXLJ3U/SUA3000RMXLA3Uの場合、UPS本体　432(Ah・セル)＋SUA48BPXLJ3U　864(Ah・セル)×5台＝4752(Ah・セル)までは規制対象になりませんが、
増設バッテリ6台目で 432+864×6 = 5616Ah・セル となり、4800(Ah・セル)を超えるため規制対象 となります。


【計算結果】

SUA3000RMXLJ3U / SUA3000RMXLA3Uの場合
・増設バッテリ(拡張バッテリパックSUA48BPXLJ3U)6台目から、火災予防条例の規制対象となります。
・UPS本体の容量：432(Ah・セル)
・増設バッテリ(拡張バッテリパックSUA48BPXLJ3U)1台あたりの容量：864(Ah・セル)

• 容量(Ah・セル) = 単電池(セル)あたりの定格容量(Ah：鉛畜電池では20時間率を基準) × 単電池数(セル)