APC RoHS指令およびWEEE指令適合計画- 概要


APCでは、「環境対応製品計画」を2003年に宣言し、WEEE指令とRoHS指令への対応を開始しました。以下、この全社的なプログラムの要点を簡単に説明します。

該当製品の決定: APCの製品ラインを詳細に検討し、当社が指令に適合するには、どの製品が指令および要件の対象となるかを確定しました。評価に際しては、EU政府機関、行動委員会のEU政府機関代表、アメリカ・エレクトロニクス協会やアメリカ電子機械工業会など業界団体の代表者に問合せを行っています。

PC関連のすべての製品が、WEEE指令およびRoHS指令の対象というわけではありません。本来、電気機器でない製品、またはWEEE指令が定義した10製品クラスのいずれにも分類されない製品は指令の対象外です。WEEE指令またはRoHS指令の対象となるAPC製品は、主にカテゴリ3の「ITおよび通信機器」またはカテゴリ9の「監視・制御装置」に分類されます。

免除される場合: EU政府は、規制物質以外に実現可能な素材が存在しない場合、または分離不能な製品の品質および信頼性を維持する必要性がある場合に、指令の要件に対する免除規定を定めました。 免除対象となるAPC製品としては、たとえば、次に示すものがあります。
  • 免除項目8: 電気機械式リレーの接合部には引き続きカドミウムを使用できます。これらのリレーは、安全上分割不能な部品であり、この免除措置により信頼性が確保できます。
  • 免除項目7b: サーバ、ネットワークおよび通信インフラ機器については、引き続き2010年までハンダに鉛を使用できます。APC製品の多くがこの免除対象となり、これらの製品については、法令で許されている通り引き続きハンダに鉛を使用します。
すべての場合において、APCはこれら免除製品に含まれる物質の代替素材を引き続き積極的に探求し、免除期間の終了までにこれらの製品が指令の要件を満たすようにします。

無鉛ハンダによるプリント基板の製造: APCは無鉛ハンダによる製品を製造予定です。無鉛ハンダへの切換は、製品の品質、信頼性、および耐久性に十分注意を払いながら体系的に行います。

指令に対応した供給体制の確保: RoHS指令に適合させるため、APCでは製品を構成する部品および素材が所定の基準を確実を満たすようにしています。APC製品をRoHS指令に適合させるという共通の目標を達成する上で、サプライヤ様各位の全面的なご協力が不可欠です。


回収とリサイクル: APCは、EU全域でお客様から製品を回収してリサイクルするためのプロセスを確立しました。このため、ヨーロッパ全土をカバーする電子製品のリサイクル会社Remondis AG & Co., KGと提携しています。

APC RoHS指令及びWEEE指令適合計画によるお客様のビジネスへの影響等に関するさらに詳しい情報が必要な場合は、APC Japanまでご連絡ください。